HSS型HSPとは?

近年、SNSやメディアなどで「HSP」や「繊細さん」という言葉を聞いたことがある人は少なくないでしょう。いわゆる、「生まれつき感覚が敏感で周囲の刺激を受けやすい人」のことを表す性格的な特性です。人より刺激に敏感なため、音や光、匂いなどに強く反応したり、人間関係でも他人の些細な言動や感情の上下に振り回されてしまったりと、日常の中で何かと気疲れしてしまいやすいタイプといえます。

一方で、「HSS型HSP」について知っている人はあまり多くありません。「HSP」や「繊細さん」と聞くと、内向的な人を思い浮かべがちですが、実はHSPにもいくつかの種類があり、「HSS型HSP」は「刺激を求める外向型のHSP」の方のことを指します。刺激に弱いはずなのに、刺激を求めてしまうため、HSS型HSPの人は周囲になかなか理解されず、人知れず悩みを抱えたり、自分を責めてしまう方もいます。

この記事では、HSS型HSPについて詳しく説明するとともに、日記に自分の考えを書き出したり、外からの刺激を減らすために耳栓をするなど、HSS型HSPの方がより生きやすくなるためにできることをいくつか紹介していきます。

HSS型HSPとは?

そもそもHSPとは?

近年、「HSP」という言葉は日本でもSNSなどで注目が高まっていることから、知っている人は多いかもしれません。「ハイリー・センシティブ・パーソン」(Highly Sensitive Person)の略で、光や音、匂いなど、環境の刺激に対して特に敏感であり、情報をより深く処理する傾向がある人のことをいいます。

元々、1996年にアメリカの心理学者であるエレイン・アーロン博士が提唱した心理的概念のことを指す用語で、病気や後天的なものではなく、生まれ持った「気質」であることがわかっています。

HSPは全人口の約20%、つまり5人に1人はいるといわれていて、アーロン博士によれば、以下の4つの特徴全てを満たします:

D - Depth of Processing(情報を深く処理する)

  • 一見簡単に結論の出るような物事であっても、慎重かつ多角的に、深く思考をめぐらせてから行動する

O - Overstimulation(過剰に刺激を受けやすい)

  • 外部からの刺激に対し人より敏感、かつ反応も強く表れやすく、疲れやすい

E - Emotional response and empathy(情緒的な反応が強く、共感力が高い)

  • 他人との心の境界線が薄く、相手の気分や感情の変化に敏感、かつ影響を受けやすい

S - Sensitivity to Subtleties(些細なことに気づきやすい)

  • 他の人が気づかないような光や音、匂いなど、些細な刺激やそれらの変化にすぐ気づく

自分や周りの人がHSPか知りたい人は、ぜひHSPのセルフチェックリストを見てみてください。

HSS型HSPとは?

HSPという存在が一般的に認知されてきている一方で、HSPの中にもいくつかのタイプが存在することを知っている人はまだ多くありません。

実はHSPは、「内向的か外向的か」という軸と、「刺激を追い求めるHSS(High Sensation Seeking)型かそうでない非HSS型か」の2つの軸を掛け合わせた4つのタイプに分かれます:

非HSS型HSP

刺激を求めない内向型のHSP

このタイプは、HSPの約70%が該当する一般的なHSPと言われています。内向的で、1人でいられる環境を好み、敏感で繊細な気質をもつ方です。

刺激を求めない外向的なHSP

このタイプはHSPの中では比較的少数派です。社交的で人当たりが良く、人との交流を好みますが、些細なことでストレスを溜めやすい傾向があります。積極的に刺激を求めないため、比較的リスクを避けて行動します。

HSS型HSP

刺激を求める内向型のHSP

このタイプはHSPの中では比較的少数派です。好奇心旺盛で、リスクが少ない状況ではチャレンジも可能です。刺激がストレスになるため、人と接する時ではなく、一人の時間を持つことでエネルギーを回復します。

刺激を求める外向的なHSP

外向型のHSPさんの多くがこのタイプに当てはまります。好奇心旺盛で活動的、周囲に気を配ることができる人です。リーダーシップも発揮できますが、後で疲れ果ててしまうこともあります。 周りからはアクティブに見られますが、その一方で疲れやすく傷つきやすい自分の二面生に悩むことがよくあります。

HSPの提唱者であるアーロン博士によれば、HSP気質の人の約30%がHSS型HSPに該当すると言われています。

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話し声はそのまま、ノイズだけを低減。

集いの場、日常生活での会話をよりクリアに。耳栓特有の閉塞感を抑え、つけたまま自然な会話が可能。子育てや、聴覚過敏でお悩みの方にも。

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HSS型HSPの特徴

ここまでの説明を読んだ上で、自分や周りの人がHSS型HSPに当てはまるかどうかもう少し詳しく検証したい、という方に向けて、以下にHSS型HSPのより具体的な特徴や例を挙げます。

HSS型HSPの特徴:

  • 外に出かけるのは好きだが、人混みや騒音などで帰ってからぐったりしてしまう
  • やってみないとわからないと思っているが、結局考えすぎてチャレンジできない
  • やる気満々で新しい物事に飛びつくが、すぐに飽きてしまう
  • 周りからは明るく元気だと思われているが、実はそうではない
  • 周りからは落ち着いているように見えるが、実際は心の中で焦っている
  • 初対面で打ち解けるのは得意だが、次第に疲れて距離ができる
  • 自虐で笑いを取ろうとするが、いじられると傷つく
  • 大胆な行動をとるわりに、小さなミスをずっと気にしてしまう
  • 好奇心旺盛ではある一方で、常にどこかで警戒している
  • 自己肯定感が低いが、自信は持っている

HSS型HSPの人がより生きやすくなるための方法

自分の二面性や繊細さに悩まされ、生きづらさを感じやすいHSS型HSPさん。自分や大切な人がHSS型HSPだと分かったら、どのように対策したり、あるいは長所を生かしていけるのでしょうか?

自分のことをよく知る

HSS型HSPが気楽に生きるための最初のポイントは、自分自身を深く理解し、認めてあげることです。具体的には、自分がどんな環境や状況で過剰に刺激を受けるのか、またどのような活動や人間関係が自分にとって疲れのもととなるのかを考え、明確にします。

日記やスマホのメモ帳に自分の思っているや考えていることを書き出したり、それらを振り返りながら定期的に内省する時間を持ったりすることで、これらのパターンを把握することができます。そうして自分のことを理解したら、そんな自分のことを否定せずに認めてあげましょう。その上で、以下を心がけていきましょう:

  • 一人の時間を確保する・大切にする
  • 苦手な人と距離をとる
  • 敏感で疲れやすいことをあらかじめ周りに伝え、周りの人に上手に頼る
  • 十分な睡眠をとってしっかり休む

自分の限度を知り、それを尊重することは、無理なく自分らしく生きるための基本です。また、自分の強みや興味を理解することで、ポジティブな経験を増やし、日々の生活に喜びを見つけやすくなります。

アイテムを活用して刺激を和らげる

外部からの刺激を和らげるために適切なアイテムを活用することも、HSS型HSPの人が生きやすくなるための重要なポイントです。

例えば、HSP用の耳栓を使って騒音を軽減したり、サングラスで眩しい光を避けたりすることで、日常生活の中で受ける刺激を減らすことができます。また、自宅で好きなアロマやヒーリングミュージックを取り入れることで、リラックス効果を高めることも可能です。

こうしたアイテムを日常的に使うことで、ストレスの原因となる刺激をコントロールし、自分にとって快適な環境を作り出すことができます。

ストレス発散方法を持っておく

効果的なストレス発散方法を持つことは、HSS型HSPにとって非常に重要です。

運動はその一例で、特にヨガやランニング、ダンスなど、自分が楽しめるアクティビティを見つけると良いでしょう。これらの運動は、体を動かすことでストレスホルモンを減少させ、心身のリフレッシュに役立ちます。また、瞑想や深呼吸などのリラクゼーション技術もストレス解消に有効です。

趣味に没頭する時間を持つこともおすすめです。例えば、読書や絵画、楽器の演奏など、自分がリラックスできる活動を定期的に行うことで、日々のストレスを軽減することができます。こうした方法を取り入れることで、バランスの取れた生活を維持しやすくなります。

HSS型HSPの方におすすめのノイズ軽減耳栓

HSS型HSPの方の多くは、大きな音や騒音を非常に苦手とします。また、音量がそこまで大きくなくても、日常の様々な雑音が気になって辛いと思う方は多いようです。

  • 仕事や勉強に集中したいのに、周りの音が気になってしまう
  • 外出先や移動中に周囲の音が気になって、気が休まらない
  • せっかく外食に来たのに、レストランがうるさくてつらい

様々なシーンによって、雑音の種類や理想な静けさのレベルが違うので、自分に合った耳栓などで調節すると安心して過ごせるようになるのでおすすめします。煩わしい雑音や大きな音を遠ざけながらも、完全に遮音しないタイプで、つけたまま人と会話ができてしまうLoop Engage(ループ・エンゲージ)の耳栓は特にHSPや聴覚が敏感な人に最適な耳栓です。外出時、オフィスで、または通勤中も、ボリュームを減らし心にゆとりを与えてくれます。

耳栓の中にフィルターが組み込まれていて、耳栓特有の閉塞感も抑えたモデルなので、違和感なく利用できると評判です。目立たないデザインでありながら、おしゃれで、快適な装着感を持つLoopは、日常的な使用に向いています。

音に関する悩みはとてもつらいですが、こうしたアイテムを活用して、普段の生活を少しでも生きやすくしてみてはいかがでしょうか?HSS型HSPの方々が日常生活で安心して過ごすための一助となることでしょう。